2011年8月27日土曜日

イロイロSAMRURAI6キャラバン Region6

Maayong Hapon!!(ビサヤ語で”こんにちは”)

ネグロスオリエンタル州バイス市教育省所属の田口です。

前の週からのイロイロキャラバンも2週目に突入。

サムライたちの疲労も日増しに増してきていました。



 

サムライのひとりは,原因がある程度特定できる下痢に見舞われるなど
体調万全ではなかったのですが,なんとか乗り切れました。




この週は,Region規模のワークショップになります。


Regionとは,日本でいえば,関東地方,東北地方などのくくりと同じ。




でかい!!



責任を感じつつ,ワークショップ開始です。





この日のプログラム
1日目
午前
BAGONG RULEのプレゼン
Art of Questioning(ウエストビサヤ州大学の教授陣による発問に関するプレゼン)
午後
隊員による模擬授業
授業検討会
翌日の授業準備

2日目
午前
参加者によるデモレッスン
授業検討会
学校環境について(学校をきれいに保つ必要性)
学校管理(校長から率先して行動する必要性)
午後
SBTP(School Based Training Program)についての説明
クロージングセレモニー




BAGONG RULEのプレゼンなどについては割愛します。



授業に関しては,地域のリーダーの方たちが参加しており,
先週まで学生の授業に比べれば,学習教材や授業の進め方も
生徒を惹きつけるよい授業でした。





何点か,改善点を指摘したのですが,その中の1つを紹介します。


こちらの先生たちはすぐに子供たちにグループ学習を行わせようとします。
それはそれでいいんですが,
多くの場合,成績上位の子供が勝手に進めていって,他のこどもは
それを見ている,または,参加していないということがよくあります。




日本では,役割を事前に決めたり,先生がグループに入っていって
適時アドバイスをしたりします。


それでも,私なんかは今でも,グループ学習は苦手です。



大切なのは,子供をよく観察し,すべての子供たちに等しく学習する機会を与えることだろうと思っています。また,それを実現するための1つとしてBAGONG RULEがあるのだろうとも思っています。



それでも,様々な面で,優秀な先生もいるんだなぁと確認できた2日間でした。


最後にデータCDを全地域に配布したので,参加者のみなさんが,帰ってから その地域の方たちにBAGONG RULEのワークショップを開いてほしいものです。



 

参加していただいたみなさま,ありがとうございました。

2011年8月15日月曜日

Iloiloキャラバン~Empowerment~ 2nd Set!2011.7/20-21

皆さん、こんにちは。
第2セット担当の本間(タグビララン教育事務所)です。
最近ぼーっとすることが多くて困っています…

さて、イロイロキャラバン第2セットは国立ウェストビサヤ州科学技術大学にお邪魔してのセミナーでした。




え〜…



ここのセミナー会場なんですが…









暑い!










流石熱帯比律賓共和国!





ということで、ここ熱帯フィリピンから情熱と未来への期待溢れる学生達へのセミナー第2弾です。


日程>


・1日目:7/20
開会セレモニー
基礎指導技術、BAGONGルールの説明
サイエンスショー
評価シートの使い方
JOCVによるデモ授業(分科会形式、実際の子どもを使って)
事後検討会(分科会形式、評価シートを使って)
自作教材のつくり方講座(分科会形式)



・2日目:7/21
発問について(フィリピン人教授)
新SBTP(学校基盤型教員研修)について
学生デモ授業準備
学生のデモ授業(分科会形式)
事後検討会(分科会形式、評価シートを使って)
閉会セレモニー






いやぁ〜
とにかく暑かったです。

我々講師陣も参加者である学生たちの気持ちも会場の温度も…





「生徒達の為に教師として何ができるか」と考えることの大切さ、少しでも我々の気持ちが伝わっていたら幸いです。








参加者の熱気(会場の暑さ?)にやられたのか、第2セット終了後にはメンバーぐったりでした…











2011年8月1日月曜日

Iloiloキャラバン~Empowerment~ 1st Set!2011/7/18~19

皆さんこんばんは!
今回のホスト侍、瀧本です。
正直、身を削るとはこういうことかと実感しております。(笑)








ついにSAMURAI史上最長の2週間キャラバンがスタートしました。
今回は参加者を5つのユニットに分け、それぞれ1日ないしは2日間の、基礎指導技術に強調した授業づくりと、エンパワーメントにこだわったプログラムを行います。
なので、今回のメインイベントは、フィリピン人教師のデモ授業とその事後検討会です。








参加対象者は州レベルを越え、地方レベル規模で学生から各市町村の理数科責任者まで呼んでしまおうという、前代未聞の規模です!

ということで、まずはSAMURAIポロシャツ!





こちらは、イロイロ市の複合特別支援情緒学校に通う生徒さんの職業訓練プログラムで行っている、プリンティングサービスを利用させて頂きました。
かなりのデキに、メンバーもかなり満足げ!

この学校には、現在同じ協力隊仲間が配属されていて、今回大変お世話になりました。
有難うございました。

そして、前代未聞の規模ということで、今回はフィリピンを代表するTV局と地元有力紙の取材も入りました。






さて、肝心の初回ユニットは、私のお膝元、一応この地方で最も格式高いとされている国立西ビサヤ州大学の教育学部生約100名を対象にセミナーを行いました。






(セミナーの流れ)

・1日目:7/18
開会セレモニー
基礎指導技術、BAGONGルールの説明
サイエンスショー
評価シートの使い方
JOCVによるデモ授業(分科会形式、実際の子どもを使って)
事後検討会(分科会形式、評価シートを使って)
自作教材のつくり方講座(分科会形式)







・2日目:7/19
発問について(フィリピン人教授)
新SBTP(学校基盤型教員研修)について
学生デモ授業準備
学生のデモ授業(分科会形式)
事後検討会(分科会形式、評価シートを使って)
閉会セレモニー






学生たちは場数をふんでない分、まだまだ未熟な所をデモ授業で露呈してしまいますが、変なクセや固定観念がない分、素直に、貪欲に何でも吸収しようという前向きな姿勢を強く感じることができ、とても清清しい気持ちになりました。
この純粋で意欲的な気もちを、いくつになっても持っておいて欲しいものです。

「教師は生徒の鏡」

私自身、この子たちのためにもっと良い鏡にならなけばと、改めて自戒した1日でもありました。






ちなみに、1956年7月23日の日比国交回復にちなんで、7月は日比友好月間なんですね。
そんな記念すべき期間(23日も含む)にこのキャラバンを開催することができ、非常に嬉しい気持ちと不思議な縁を感じました。


第2セットへつづく・・・