2011年4月28日木曜日

タグビララン ワークショップ 3日目

ワークショップ参加者の先生方とも、3日目をむかえ、
授業のことはもちろん、普段の学校における出来事についても、会話がはずみました。
朝、私の分科会(小学校算数2)では
「ヒロの家族は元気?日本の地震が起きたあと、子ども達と一緒にお祈りをしたわ。」
「避難訓練はどのようにやっているの?」(フィリピンの小学校でも地震と火事の訓練をやります。)
など、ことあるごとに地震に関することが話題になりました。
遠く離れたこの場所で、ちょっとでも日本のことを気にかけてくれている、そんな気持ちがうれしい3日目の始まりでした。

 《プログラム》
1、現地の先生方によるデモレッスン2

小学校算数分科会





小学校理科分科会


高校数学分科会

 高校理科分科会


 2、学校環境と、スローラーナーへの対応について

スローラーナーへの対応では、
reading, listening, expressing, concentrating
の4つのパターンを隊員達が演じ、
各自に対する対応の仕方を、デモンストレーションしました。
まずは、本間隊員による悪い例。
その次に、現地の指導主事の先生がよい例を示しました。

 学習環境については

The Broken Windows Theory (George L. Kelling 氏) 等を用い、
学習環境を整えることによる、学習への影響についての本間隊員の講義と、先生方による、普段の学校環境についてのディスカッションが行われました。




3日間を終え、徐々に先生方との会話、先生同士の会話も増えてきました。
任地の先生方によるデモレッスンでも、
自分の指導スタイルに、BAGONG RULEを組み合わせようとしている点が、
多く見られました。
一方で、やはり”もの”がないから教えることができない、という先生方の思いはあります。
たとえば、学習環境においても、”教室が古くてどうしようもないのよ”といった、
ハード面に関する課題が多かったように思います。
今あるものを有効に使おうと工夫する、ソフト面の大切さについては、息の長い取り組みが必要となっています。

今回のBAGONG RULEを意識した授業が継続的に行われていくように、
これから、本間隊員の任地での活動が始まります。



なお、3日目には、JICAフィリピンから益田信一次長と、新谷珠央調整員 が来てくださいました。

お忙しい中、ありがとうございました。


担当 袴田博紀
(DepED of Tanjay City)

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